日本人のアフリカに対するイメージと解決方法

 写真は私が普段仕事をしている事務所で、場所はダカールの中心地にあります。周りは多くの人が行き交う賑やかな所です。

近くにスーパーとレストランがあり、いつもお昼ご飯はそのレストランで食べています。この事務所のような建物はダカールでは沢山あり、街中も順調に開発されています。

さて、ここで日本人のアフリカに対するイメージを述べたいと思います。アフリカと一言でいうのは無理があり、アフリカには56の国があり13億人が生活しています。
日本人と韓国人や中国人と生活の慣習や考え方が少なからず違う事から想像できるように、アフリカも各国々により考え方などは異なります。ここでは私が経験したセネガル共和国について話をしたいと思います。

日本人の多くの人のイメージではアフリカは電気が無い、車も無い、食べ物に困っている、治安が悪い、というイメージがありますが、私が見てきたセネガルは、そのイメージ通りではありません。

電気:普通に使えます。2年位前までは頻繁に停電していたようですが、1ヶ月に1回停電するかしないかの頻度では無いでしょうか。なので生活するうえで不便に思ったことは無いです。

車:車が多くてダカールの中心地を含めて慢性的に渋滞しています。ガソリン代金が日本と同じくらいの値段なので、車に乗っている人は裕福な方なのだと思います。

食べ物に困っている:確かにダカールの中でも食べ物が無くて困っている人がいます。ですが大多数の人は誰かに食べ物を貰いながらでも生活が出来ています。
普段私が食べているピザは約900円(4500CFA)で、セネガル人の人もこのレストランで食事をしています。また明日はマネージャとダカールにある貧しい人が住んでいる地域へ食事や物資を寄付しに行こうと思っています。

セネガルだけでなく日本も同じようにお金持ちがいて、貧しい人がいて、という社会構造です。
ただ私が感じるのは日本では貧しい人は常にストレスを感じたり、悲しい気持ちになっている人が多いように思います。セネガルでは貧しくても前向きで、みんながお互いを助け合っているように思います。

治安が悪い:夜中でも女性一人で歩いています。店も遅くまで営業している店舗が多く、人が出歩いています。先日、セネガル日系企業専用経済特区の資料作成時に調べたのですが、2020年の世界平和度指数ランキングでは、セネガルは47位(日本:9位、韓国:48位、ベトナム:64位)でした。また外務省の安全指数では、日本と同程度の安全な国との記載があります。この事からもセネガルは治安が良い国だと思います。

余談:困っている人へ手を差し伸べる習慣

たまに高速道路の途中で車が故障して止まっている場面があります。
その車の先に何台か車が止められており、不意に疑問に思いマネージャへ問いかけました。
『彼らは家族か友人で一緒に来た人なのですか?故障している車の周りにいつも複数の人がいるので』と聞くと、『彼らは、家族や友達ではないですよ。
彼らは故障している車を見て、助けるために集まっている人達です。』と言われました。

この光景は日本では見られるでしょうか?確かに日本には自動車保険会社のロードサービスやJAF等の便利なサービスがあります。
おそらくそのサービスが無ければ故障車は自分で整備工場へ持っていくか、自分で直さないといけません。
日本では誰が手伝ってくれるでしょうか?車の修理を手伝っているセネガルの人達も暇な人ばかりではありません。ですが少し時間の余裕のある人達が、少しずつ集まって故障した車を直し、困っている人を助けてあげようと思う気持ちの行動なのです。
そのセネガル人の思いやりの心が見れる場面は日常でも見られます。セネガルは凄く良い国だと思います。もしくは、今の日本の環境が間違った環境なのかもしれません。

こんなセネガル人の人達が発展途上国・先進国になるために、彼らにとって絶対的に足りないのは、セネガル国内で出来る【仕事】が無いからだと思います。
彼らがより良い生活が出来るよう、日系企業専用経済特区(ディアッセ日系企業専用経済特区)へ企業誘致を行い、セネガル人の雇用増加に寄与したいと改めて思いました。

また、外貨獲得もセネガル国の発展には重要な事だと思いますので、日本語センターの運営開始を早めて、一人でも多くのセネガル人が日本で活躍できるようサポートしたいと思います。

人口増加のポテンシャルがあるここセネガルが発展する時期は、そう遠くない将来だと感じています。

#セネガル経済特区 #セネガル人材 #SDGs #ESG投資

2021年06月06日