【水産物の貿易:蛸】

【水産物の貿易:蛸の取引~見積もり提出~】



以前から親交のある経営者の方から蛸の卸売業者との取引を紹介していただきました。
現在は、モーリタニアから輸入していますが、蛸が高騰しているため購入が出来なくなっているとの事です。

さっそく弊社現地スタッフに連絡し、見積もりや品質管理体制などなど、様々な情報を収集しました。

セネガルで水揚げされる蛸は、隣の国のモーリタニアで水揚げされる蛸と同じ種類の蛸です。

モーリタニアの蛸産業は日本との関係が深く、蛸産業を確立させたのは日本人の【中村正明氏】です。
人口はおよそ300万人。国土の9割は砂漠で覆われており産業があまりないモーリタニアへJICAを通じて派遣された中村氏は、モーリタニアで良質の蛸が捕れる事がわかったことから始まります。

当時のモーリタニアは、大西洋に面しているのにも関わらず、漁業という産業が存在しませんでした。
主食は羊やラクダなどの肉。魚介類を食べる習慣がなかったのです。
人々の貧困生活を目のあたりにした中村氏は、日本の漁業技術を教え、国を豊かにしょうと考えました。
しかし、本格的漁業を立ち上げるには、金もモノ(船)もヒト(漁師)もいません。
それはたった一人でのプロジェクトでした。

そこから幾多の苦労を重ねられ、モーリタニアの蛸産業を本日まで確立させました。

中村氏は、モーリタニアに住んだ最初の日本人でもあります。
2011年には、モーリタニアの大統領から【国家功労勲章】というのを授与されました。
モーリタニアで最も有名な日本人となり、人々は感謝を忘れることがありません。
子供に中村さんの名前を付ける人が増え、今でも「ナカムラ」「マサアキ」さんがモーリタニアには沢山いるとの事です。
文化も習慣も違うモーリタニアと日本を結んだのは、ひとりの日本人でした。

私も、10年先・20年先にセネガルの人達からの日本人への印象が、良く保ち続けられるよう貢献したいです。

セネガルと日本の友好の懸け橋の一端となれるよう活動していきたいです!


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2021年09月02日